あたしは口だけでデカい事を言い、行動が伴わない人間が嫌いだ。
「出来ないのなら、最初から言わなければいいじゃないか」そう思うからだ。
恥ずかしながら、以前付き合っていたオトコはその類だった。彼は25にもなって普通免許さえ所持していない、しかも無職のオトコだった(今思えば最低の相手である)。当時は遠距離恋愛をしていたのだが、「金貯めてhinaの地元に住む」・「免許を取って迎えに行く」…
いくつ嘘をつかれ、あたしはその度にどれだけ期待し、裏切られたか。
好きな人に望んでいることを叶えてくれる様な事を言われたら、誰だって疑わずに信じるだろう。何度か裏切られても「今度こそは…」普通はそう思うのではないだろうか。恋は盲目、いや、本当は見えているのに、その姿が本物であると信じたくない…信じられない。自分が好きになった相手が、大ほら吹きだと認めたくない。
あたしは幻想にまんまと騙されていたのだ。
あたしは心底恥じている。
そういうしょうもないオトコの事を一瞬でも好きになってしまった事・一度でも期待してしまった事を。
未だに彼は無職で、教習所にさえ通っていないらしい。
(自分で言うのもなんだが)情の深いあたしが、そんな彼に見切りをつけられた事、それだけがこの恋の唯一の救いである。
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