どの職場にも、自分とは性格の合わない人間というものが、必ずと言っていいほど存在すると思う。あたしの職場にも何人かそういう相手がいるのだが、大抵うまくやっていけているし、うまくやっていく自信も(それなりに)ある。
あたしは、「合わない」相手との間には接点を作らない。あくまでも「仕事上の付き合い」に徹し、仮に何か言われても得意の営業スマイルで乗り切っている。相手の存在自体に興味がないから、こちらから話しかけることも無いし、結構うまくやっている。
しかし、奴だけは例外だ。
奴とは嫌でも話さなければならない。仕事上の会話も多い上(奴があたしから話しかけるようわざと仕向けてくるのだ)、世間話を持ちかけてくるのだ、あたしに。何とか愛想笑いで乗り切るが、奴との会話は非常に疲れる。ちょっとでも気に入らない反応を示すと、嫌味・イジメが待っているのだ。気が気じゃない。
それに、奴は八つ当たりをする。
家庭でのこと、職場(他の社員)とのこと、嫌なことがあるとすこぶる機嫌が悪いので、そういう時はなるべく近寄らないようにしているのだが、あいつは事ある毎にあたしに話しかけ、八つ当たりをする。
「わざと帰る時間に仕事をいいつける」
「身に覚えの無いことで急に怒鳴られる」
「急に悪口・嫌味を言われる」
…などなど。今までに何度傷付くようなことを言われてきたことか。今思い出しても悔しくてたまらない。
そういう相手に対する報復として、色々な案が無きにしも非ずなのだが、雑巾茶だとか、そういった仕返しは道徳上できないので、あたしは必要以上に「話さない・伝えない」ことにしている。…話したくないから。
「○○くん、これはどういうことだね?」
そう奴が言っていて、その件に関してあたしが知っていることがあっても、直接聞かれるまでは話さない(何度も言うが、話したくないから)。それから、遠まわしに嫌味を言ってきても、完全に無視する。聞いていないふりをするのだ。
「あたしは、話をふられないと聞いていない人」
そういうポジションに自分を置くことにした。
そうすると、自然と会話が減る。
あたしに直接用事がない場合(名前を呼ばれない場合)、誰に話しかけているか分からないので、あたしは返事をしない。すると、どうでもいい内容の話(ダジャレとか)の相手をしなくてよくなった。
聞いておきたい内容だったり、会話に参加したい時だけ聞きの体制をとった。この件に関しては特に嫌がらせはされないので、大成功である。
これからも、奴との戦いは続くだろう。
これまでにあたしはストレスで体調を崩したり、泣いたり、散々な目にあってきたが、仕事を辞めるなどの負ける気は無い。それほどやりたい仕事でもないのだが、「あいつのせいで」辞めるなんてごめんだ。意地でも続けてやろうと思う。
それに仮に辞めたとして、あたしは新しい職に就くか少し疑問でもある。
「あんな目に遭うのはごめんだ」
今までの辛い体験を思い出し、就職活動をなかなか始めないかもしれない。自分がそんなヘタレだとは思っていないが、その辺についてはあまり自信が無い(それほど嫌な目にあってきたのだ)。
だから、これからも頑張ろうと思う。自分の為に。
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